デザイン料金の話

商品開発におけるデザイン料の話



チラシやポスターのように、枚数やサイズが明らかになっている制作物のデザインであれば、定額の料金を示していることもありますが、商品開発におけるデザイン料は、いくらになるのでしょうか。

「デザイン料の標準的な価格を知りたい」というご質問をよくいただきますが、どんな商品を作ろうとしていて、デザイナーに何をしてもらうのか、依頼内容でデザイン料は変わるため、いわゆるデザインの料金相場というものは明確にはありません。

マイホームを建てることを想像してください。どんな敷地にどんな家を建てるのか、リフォームなのか新築なのか、木造なのか鉄骨なのか、2階建てなのか平屋なのか、中身が決まっていないのに、大工さんに「いくら?」と聞いても、正確な金額は出てこないでしょう。

また、マイホームを建てるときに、貯金やローンのことを考えない人はいないと思います。自社の商品価値を高めるための費用として、いくらまでならデザインに投資できるのか、前もって企業様自身で予算を考えることが、最も大切なことなのです。

資金繰りを確認し、新商品の販売計画を立て、自己資金の範囲内でデザインを依頼するのか、銀行からの借入や行政の補助金を活用するのか、こういった点を検討したうえで「この金額で、ここまでやってほしい」と言える金額が、その企業様にとってのデザイン料になるのです。